もう一件、これは怒りというより愚痴に近いかもですが。
日曜日に無線LANの構築に行ってきたわけなんですが、もうね、やめてよね、Vista・・・。
これも女の子からの依頼で、同じく某家電量販店で最近購入したそうなんですが、
機種がFMVのノートで BIBLO Vista搭載 orz・・・。
家電量販店店員から「むっちゃおすすめです!」って言われて買ったそうです。
このVistaというOS、色んな意味で(笑)話題いになったので皆さんご存知かと思いますが、
はっきり言えば「いらない子」なわけです。
別に使おうと思えば普通には使えます。でも、そういう事じゃないんです。
なんか、めんどくさいというか、無駄なんですよね。機能も、そして存在も。(笑)
(現在Vistaを愛用している方には失礼ですが、あくまでも個人的な感想として聞いて下さい。)
私がVistaを嫌いな理由を並べてみましょう。
まず、重い。とにかく重い。要求するスペックが高すぎる。
高いスペックのパソコンなら普通に動くんだからいいじゃん、みたいな意見も聞きますが、
その高いスペックのマシンでXP動かしたら普通どころかすんごい快適じゃん、ってなるわけです。
ここでWindowsと例えばMacを比べるとナンセンスですが、XPとVistaを比べた場合、
Vistaでも困らないけどVistaじゃなきゃいけない理由がない。
つまり、XPでもVistaでもいいなら、要求スペックの低いXPの方がいいわけです。
まあ、現実にはソフトの対応状況など、XPじゃないと困る事が多いのが事実ですが。
次に、目に付く部分で無駄な機能が多い。
サイドバーしかり、エアロ(半透明のウィンドウなど)しかり、なにかするたびに警告や確認してくる
ポップアップしかり。
XPの場合、カスタマイズやアプリケーションの追加で色々な機能や見た目を自分好みにしていく
楽しみがあります。また、その動機になるのはあくまで”シンプル”だからです。
Vistaの場合、すでに用意された機能を消す、止める、作業から入ります。
これは、同じカスタマイズでも動機や心情は正反対という事になります。
そんなこんなで、早くもマイクロソフトからの次のOS "Windows 7"のリリースを間近に控えて
いるわけですけども(笑)
マイクロソフトは「Vistaは失敗ではない」と言い張っていますが、実際は完全に失敗なんですよ。
OSとしての機能が素晴らしかろうがクソであろうが、「普及しなかった」、それがVistaの結果です。
私のような理由で嫌いだから買わない人、どっちでもいいけどXPで慣れてるからなんとなくXPを買う人、
普及しないのには色々理由があると思いますが、紛れも無く売れていない。
という事はですね、量販店とかではVista搭載マシンの在庫が余っているわけです。
その事は現場として把握しているはずだし、売れない理由も理解しているはず。
つまり、なんとかして在庫を消化したいわけですね。
そこで犠牲になるのが、パソコンに詳しくない女性や年配の方。
「お勧めですよ!」なんて口車に乗って、何も知らずに高いお金払ってまんまと買わされてしまう。
「お勧めですよ!」という言葉を使うという事は、当然その製品について理解している必要がある。
Vistaについて、実際に使ってみて、なおかつ風評も含めて理解しているなら、「お勧め」なんて
言葉は出ないはずです。もちろん、WindowsがVistaしかないのであれば別ですが、
XPも販売されている中であえてVistaを勧めるという事は、PCエリア担当である程度精通している
人間なのであればあり得ない事なのです。
つまり、単純に言えば売るために嘘をついているわけです。
XPは放っておいても勝手に売れますからね(笑)
もしくは、何の知識もない、又はインタフェイスなどを見てなんとなく良いと本気で思っているか。
それはそれで問題ですね。販売員として勉強不足です。
何が良くて、何が悪いか。
特にパソコンのような固体に関しては、個人の主観次第であるのは解り切っている事です。
が、それでもVistaを勧めてくる店員には軽く殺意を覚えます(笑)
で、話は戻って。
無線LANの設定に行ったわけですが、まず思った事があります。
「無線LAN、必要ねぇぇ-!∑(゚ロ゚〃)」(笑)
ノートパソコンが一台しか無い部屋。パソコンとモデムの位置・・・近っ!∑(゚ロ゚〃)
店員に勧められるままに、何もわからず無線LANのモデムも一緒に購入してしまったそうです・・・。
無線LANにするメリットはいくつかあります。
PCの設置場所とモデムが離れていて、LANケーブルが気になる、
ノートパソコンを家中で持ち歩き、色々な場所で使いたい、
何台もパソコンがあり、ケーブルが邪魔なので無線にしたい、
逆に言うと、これらに当て嵌まらない場合は、他人にアクセスされる恐れがある、
接続速度が有線に比べて若干~場合によっては大幅に遅くなる、など、デメリットしかありません。
今回の場合、正直メリットは全くなく、デメリットしか感じられませんでした。
パソコンであれ無線LANであれ、人に勧める場合はその人の環境や必要性などをリサーチした上で
最適な物をチョイスし、提案するのが「プロとして」お客様にお勧めする事だと思います。
私がここ数日で関わった相談や依頼から感じた事は、
メーカー、そして末端の販売員に至るまで、「プロ意識」があまりに低いという事。
商売として、物を売るという事に対して、ある意味ではプロなのかもしれません。
実際に修理費だったり、売れ残りを見事に売ったりで多額の利益を得ているわけですから。
しかし、売ればOKなのでしょうか?
「プロとしてこだわりたい」、「お客さんに喜んでもらいたい」、なんてのはビジネスの世界では
青臭いのかもしれません。
しかし、長い目で見れば、そうやって得た信頼、そうやって接したお客さんは必ずリピーターに
なってくれます。他のお客さんも紹介してくれます。困った時や必要な時、必ず思い出して
真っ先に連絡をくれます。
単純な収益率という観点で、結果的にどちらが優秀でしょうか?
本質的な部分で、どちらが本当の意味でのプロフェッショナルでしょうか?
同業他社、そして世の中の企業全体に対して問いたいです。
余談になりますが、今回の題材であるVista搭載のFMV BIBLO、
これと同じ機種を新古で引き取って、Vistaのライセンス譲渡の手続きも可能でしたが、
それはせず、むしろ即効でVistaを消してUbuntuに入れ替えました(笑)
それが現在販売中の FMV BIBLO IT RoBoカスタム です。
問い合わせはけっこういただけるものの、OSがUbuntuという事でみなさんなかなか勇気が
出ないようです(笑)
なんだかんだ言っても、UbuntuよりはメジャーなVistaを入れておく方が売れるのは
分かりきっています。
それでも、あえてVistaを消してUbuntuを入れたのは、Vistaはお勧め出来ないという
確固たる姿勢であり、Ubuntuは"プロ"として自信を持ってお勧め出来るからです。
みなさん、怖がらずにUbuntuを使ってみてください(笑)
ではでは、長い愚痴に付き合っていただきありがとうございました。
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